仮想通貨のマイニングとは:仕組みを図解で解説
仮想通貨のマイニングとは、取引をまとめたブロックをブロックチェーンに追加する権利をめぐって、コンピューターが膨大な計算競争をする仕組みです。ビットコインでは、ブロックのデータに数字(ナンス)を加えてハッシュ値を計算し、先頭にゼロが一定数並ぶ「当たり」を最初に見つけた参加者が報酬を受け取ります。この記事では、その仕組みを図表とブラウザでの実演でわかりやすく説明し、個人がマイニングする現実についても触れます。
この記事は投資助言ではありません。マイニングで利益が出ることを約束するものではなく、マイニングをうたう出資の勧誘には詐欺が多い点にご注意ください。
マイニングは何をしているのか
ビットコインには銀行のような管理者がいません。その代わりに、世界中の参加者(マイナー)が取引を検証してブロックにまとめ、計算競争に勝った人のブロックが正式な記録として追加されます。計算には大量の電力と機械が必要なため、過去の記録を書き換えるのは現実的に不可能になり、これがネットワークの安全性を支えています。ブロックチェーンの基本は仮想通貨とブロックチェーンで解説しています。
ハッシュとナンス:当たりを探す計算
- マイナーは未承認の取引を集めてブロックの候補を作る。
- ブロックのデータにナンスと呼ばれる数字を加え、SHA-256というハッシュ関数で計算する。
- 結果のハッシュ値が目標値より小さい(先頭にゼロが多い)かを確認する。
- 条件を満たさなければナンスを1つ変えて再計算し、当たるまで繰り返す。
ハッシュ値は入力が1文字変わるだけでまったく別の値になり、結果を予測できません。そのため当たりを見つけるには総当たりで計算するしかなく、計算速度(ハッシュレート)が高いほど有利になります。SHA-256そのものはSHA-256オンライン計算で試せます。
ブラウザで体験:ハッシュ計算の実演
下のデモは、あなたのブラウザで実際にSHA-256を計算し、先頭にゼロが並ぶハッシュ値を探します。ビットコインのマイニングと同じ原理で、難易度だけを極端に下げたものです。
ブロック#5,907,956
一時停止中- 試行回数
- 0 / ≈65,536
- 速度
- 0 H/s
- 目標
- 先頭にゼロ4つ
ブロック報酬と手数料の仕組み
| ブロックの間隔 | 平均約10分 |
|---|---|
| ブロック報酬 | 3.125 BTC(2024年4月の半減期以降) |
| 半減期 | 約4年ごとに報酬が半分になる |
| 難易度調整 | 2016ブロックごと(約2週間) |
| その他の収入 | ブロックに含めた取引の手数料 |
参加者が増えて計算が速くなると難易度が上がり、ブロックの間隔は平均10分に保たれます。
PoWとPoSの違い
計算競争でブロックを決める方式をプルーフ・オブ・ワーク(PoW)と呼びます。これに対し、イーサリアムは2022年9月にプルーフ・オブ・ステーク(PoS)へ移行し、計算ではなく保有して預けた通貨の量に応じてブロックを作る権利が決まるようになりました。PoSには大量の電力を使うマイニングがありません。TONもPoS方式のブロックチェーンです。
個人でマイニングする現実と注意点
現在のビットコインのマイニングは、ASICと呼ばれる専用機を大量に並べた事業者が中心です。家庭のパソコンやスマホの計算速度は専用機の数百万分の1以下で、日本の電気料金では電気代が報酬を大きく上回ります。採算の詳しい話はマイニングは儲かるかで扱います。また、「マイニング機材に出資すれば毎月配当」といった勧誘は、実態のない投資詐欺であることが少なくありません。
TotalHash:Telegramで動くマイニングシミュレーター
TotalHashは、Telegram上で実際のSHA-256計算を回すマイニングシミュレーターです。採掘するのはゲーム内トークン#THで、ビットコインではありません。タスクや短い広告の報酬として、少額のUSD₮とGRAMをTONウォレットで受け取れます。
Telegramの無料ゲーム。
TotalHashを開くよくある質問
マイニングとは簡単に言うと何ですか?
取引をまとめたブロックを追加する権利をめぐって、コンピューターがハッシュ計算の競争をする仕組みです。
ビットコインのブロック報酬はいくらですか?
2024年4月の半減期以降、1ブロックあたり3.125 BTCです。
家のパソコンでマイニングして儲かりますか?
ビットコインの場合、専用機との計算速度の差が大きく、電気代が報酬を上回るのが一般的です。
PoWとPoSの違いは何ですか?
PoWは計算競争でブロックを決め、PoSは保有して預けた通貨の量に応じてブロックを作る権利が決まります。